セックスの神経科学
オルガズムの後、ドーパミンのレベルは通常の禁断症状と共に著しく落下します。この反応は男性では直後に起こり、女性では少し遅れて起こります。またプロラクチンの量は上昇し、アンドロゲン受容体はオルガズムの後、低下します。少量のテストステロンはいらいらと怒りに関係しています。性的に飽き飽きしたラットでは、セロトニンとエンドルフィンの上昇も見られますが、これはまたドーパミンの減少とプロラクチンの上昇を引き起こします。オキシトシンは従来型のオルガズムの後に減少しますが、相手と親密な接触を続けていれば、減少に対抗し、そのレベルを保てるかも知れません。
この乱れたホルモンの平衡による行動の変化は、2週間後まで続くことが報告されています。この期間中は私達はさらにいらいらしたり、不満になり、心配したり、憂鬱になるかも知れず、相手の良い面を見る代わりに、相手の欠点を痛感する事になるかも知れません。これがまさに、プロラクチンのレベルがコカインの禁断症状から回復するのに必要な、過程であり、期間です。
過剰なプロラクチンに伴う症状
女性 男性
性欲の喪失 性欲の喪失
ムードの変化、憂鬱 ムードの変化、憂鬱
腹立ち、不安 インポテンツ
頭痛 頭痛
エストロゲンが正常でも閉経期の症状 不妊症
テストステロンのレベルの上昇の兆し 減少したテストステロンのレベル
体重増加 体重増加
膣内の乾燥による性交渉時の痛み
( http://www.reuniting.info より)
初めの、二人の関係が蜜月の間は、オキシトシンの高いレベルによって二人は強く繋がっています。そして更にセックスをする事によって、ホルモン性の憂鬱を克服します。初めは、セックスは二人を更なるセックスの欲望へと突き動かします。この事は急激なドーパミンのレベルの上昇と下降を導き、それと呼応して二人の関係での急激な感情の変化を起こします。
後には、二人はさらにお互いのセックスへの関心が薄れるようになります。(多分、無意識に相手を繰り返し起きる鬱のサイクルの一部としてとらえ始めたり、セックスを繕う為に使うのがいやになってきたり、それだから興味が薄れると感じたりするのでしょう。)そして、ドーパミンのレベルを支える為に、ある種の食べ物や薬の中毒になったり、新しいセックスの相手に興味を持つようになります。基本的には、このタイプの行動は人間、霊長類、動物、そして爬虫類に共通で、脳の原始的な部分によって起きます。
継続するオルガズムの後の行動は、セックスに疲弊したオスのラットが実証しています。視床下部のアンドロゲン受容体の数値が減少すると、テストステロンの効果が減少し、性的な行動が変わります。
これらの変化は約7日間継続し、ラットの性欲の減退につながります。セックスへのブレーキとしての役割に加えて、プロラクチンもまた、諦めのホルモンの様に私達のムードと行動に影響します。
例えば、檻に入れられた野生のサルには、初めはストレスホルモンであるコルチゾルが高いレベルにありますが、次第にサルが運命を諦めるにつれて、プロラクチンのレベルが上がります。プロラクチンのレベルは7か月後に最高に達しました。プロラクチンが高レベルの為サルは交尾をせず、人間では親しい、オキシトシンを生成する事がない長い関係と同様の効果が見られました。
ー続くー
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英語での詳細:http://www.health-science-spirit.com
画像の引用:http://www.wisdom-of-astrology.com
翻訳:バセット
スピリチュアル・ルネサンス編集室
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