ローランド・サンテ
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心の平静、安楽、調和をもたらす天使の音楽
インタヴュー
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ローランド・サンテは、国際的な人気と実績を誇るチェコの作曲家・演奏家で、その神秘的でインスピレーションに富んだ親しみやすいリラクゼーション音楽が注目を集めています。宇宙を感じさせる、魂を優しく撫でるような彼の音楽は、チェコ国内のみならず、世界中にファンを広げています。既に初期作品の発表時から音楽評論家らにより、J.M.ジャール、ヴァンゲリス、エンヤ、タンジェリン・ドリーム、ガンダルフや喜多郎といったインストゥルメンタル・ミュージック界の巨匠に並び称されていた。ローランドの才能は、最初のオリジナルアルバム『神の光』の発表後すぐに認められ、その中の1曲『イヴニング・ムード』は、第一線で活躍している作曲家たちの作品とともにワールドワイドに編纂されたコンピレーションアルバム『Best of New age』へ収められました。また、最近リリースされた、評判の高いコンピレーション・アルバムにM.オールドフィールド、エニグマ、アディエマス、エラといった面々とともに唯一、中東欧出身の作曲家として参加しています。
彼の音楽は天界から人々へと響きます。また彼のコンサート中には聴衆の何人かが愛の使者、つまり天使を見ています。
最近では初めて公に、メドゥイン・グッダール、マイク&テリーのオールドフィールド兄弟など、世界的に有名なミュージシャンらと共演しています。
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才能はどのようにして見つけ出したのですか?
小さい頃から音楽、神秘的なもの、天使、魂の調和について表現することが好きでした。私が内部で感じている美しいもの全てを何とか表現し、周囲にチューニングし、それを伝える必要を感じていました。しかし矛盾に満ちたこの世界でそれを行うことは容易ではありませんでした。自分の魂の成長過程において躊躇したとき、例えば自分の音楽を表現することをためらったときなど、いつも美しくて力強い光が私を満たし、始めたことを続けるよう励まされてきました。今ならわかりますが、それは天使たちとともに私を導いてくれた神の声だったのです。
最初のアルバムを発表するまでにどれぐらいかかりましたか?
15歳から作曲を始め、最初のCDが出たのがちょうど大学を出た直後でした。ですから8年ほどかかっています。私にとって予期していなかった大きな夢がかなった瞬間でした。魂の案内人によってまばゆいばかりに私の心を満たしてくれる光のことを伝えたくて、最初のアルバムタイトルを『神の光』と名づけたのです。
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あなたは、世界的で活躍する数少ないわが国のニューエイジ・ミュージックの旗手に数えられますが、チェコ国外での一番大きな成功はどんなことでしたか?
このジャンルの音楽でとてもクオリティの高い世界的なコンピレーションアルバム『Best of New Age』に、O.シャンティ、ガンダルフ、タンジェリン・ドリーム、ドイター、坂本龍一、クスコなど世界の一流ミュージシャンの作品とともに私のアルバム『神の光』からの1曲が選ばれたことが驚きでした。それに続き同様のアルバム『Beyond the Skyes』のなかにもマイク・オールドフィールド、エニグマ、アディエマス、エラ、デッド・キャン・ダンスらとともに参加しました。
そして今はアルバム『天使の音楽』を、世界のインストゥルメンタル・ニュー・エイジ音楽を牽引する、そして良き友人でもあるメドゥイン・グッダールやテリー・オールドフィールド(兄は伝説のマイク・オールドフィールド)とともにリリースしました。天使との出会いを表現したヒーリング・ミュージックで、ちょうどこのクリスマス・アルバムが発売されたその日に、まさに生まれたての天使―娘のリリアンカの誕生が奇跡のように重なったことで幸せいっぱいでした。それは私にとって天使からの、ふたつの素晴らしい贈り物となりました。
でも、何よりも一番大きな成功と私が感じられることは、リスナーの満足です。彼らが私の音楽を聴いたときの体験、体にも心にもヒーリング効果があったと語ってくれること、それらを聞いたとき大変だった作曲の苦労も無駄ではなかったと思えるのです。
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どのぐらいの頻度でコンサートを行っていますか?
平均して月に1度、DVD『天使の光』で共同制作したズデニェク・ハイニーの素晴らしいヒーリングピクチャーを映写しつつ行っています。時には、DVD『天使の曼荼羅』をイメージして、私自身が描いた曼荼羅を使ったコンサートもします。またチェコやスロヴァキアで行われる様々なフェスティヴァルに参加し、コンサート以外に音楽療法を用いたカウンセリングも行っています。
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今までに発表されたアルバムはどれぐらいありますか?また現在準備されているものは?
数えるのは難しいですが、記憶を辿りつつさらに自身のサイトwww.rolandsante.czのディスコグラフィーで確認すると、現在準備しているニューアルバム『癒しと大天使』が45番目のソロ・アルバムになるでしょう。このアルバムの面白いところは、大天使のそれぞれの役割に応じて、私が描いた20の曼荼羅がついているところです。そして、その個々の曼荼羅に合わせて天使の曲が収録されています。人気のこのアルバムに続き、同様のコンセプトで『癒しと妖精たち』も準備しています。またチェコやスロヴァキアの第一線で活躍している画家たちが描く神秘的な絵に私の音楽が付けられた新しいDVDも発売されます。そのほか、私がテーマアドバイザーとして関わっているメドゥイン・グーダールのとても人気のあるシリーズの第4弾、『ヒーラーⅣ―預言2012』がちょうど出るところです。ニューエイジ音楽の過去を振り返っても最も売れたアルバムのひとつですが、大きな変化を迎えつつある、ちょうどこの時に発表されるのは偶然ではありません。マヤ暦、あるいは経験豊かな占星術師や超能力者らによれば、2012年の12月というのは、大地と心の浄化のピークであり、地球の住人すべてに根本的な変換をもたらすとされるときです。しかしどんな変化が訪れようとアルバムの発表は続くでしょう。
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どこからインスピレーションを得るのですか?
驚かれるかもしれませんが、私の仲間達の多くはそのために世界の隅々まで出かけています。旅行が好きというわけではありませんが、自分の周りのあらゆる場所が、本当のインスピレーションを見つけるところになります。ただ目を開けて、耳をすましてさえいれば十分なのです。私のインスピレーションの元は、多くの人が無視していたり、気がつかなかったりしたものが多いです。例えば美しい蝶々が繊細な羽をひらひらさせて私の周りを舞ったとき、あるいは草原に腰をおろして夜明けを眺めたり、夕焼け雲の面白さを発見したとき。また森を散歩しながら頭上に陽気な鳥の声を聴いたり、足元を流れるリズミカルな小川の音を聴いたとき。夏の牧草地を歩くとき、草のなかのコオロギの鳴き声に耳を傾けたり、色とりどりの草花が草原に絵の具のパレットを織りなしているのに気付いたとき...私はロマンチックな魂の持ち主で、自然は何より私にとって身近なものなのです。こういった自然全てが私にとって美しいインスピレーションとなります。こうして自然から魂で聞いたトーンをスタジオに持ち帰り、具体的な音にしていくのです。同時に神秘的なもの、天使やマリアの出現といったスピリチュアルなものにもインスパイアされます。それからもちろん、妻と、お母さんに捧げた、私の4枚のアルバムがお気に入りの娘リリアンカからも。もし私の音楽が、みなさんからいただく手紙のなかで伝えてくださるように、それを必要としている人たちの心へ届き、楽観、調和、慰めや喜びをもたらしたなら、とても嬉しく思います。
翻訳:Rybi