天使の位階
最初の三人組
1.熾天使(してんし、またはセラフ、セラフィム)
~チェコ・ヨーロッパより、天使や愛溢れるメッセージをお届けします~
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天使の階級や昇順階層の考え方は、様々な古文書などの天使論の中で共通しています。階級の呼び方には、まずいくつかのバージョンがあります。
一番有名なバージョンは、六世紀にシリヤの修道士であった偽ディオニシウス・アレオパギタが、自身の『天上位階論』の文書で説明しています。これは、西洋文化では天使位階についての古典的な文書です。ダンテとミルトンによる、壮大な天使についての*サーガ(*古ノルド語による古代・中世の北欧散文物語の総称)は、これに基づいています。この階級システムは、3つの三人組にまとめられた9位階で成り立っています。
最高の天使位階は熾天使で、つまり、“燃える”と言う意味です。人間を一瞬で燃やしてしまうほど、鋭い光を持っているからです。このような愛・光・火の天使たちは神の御座を囲みながら、賛美歌で“聖なる、聖なる、聖なる”と歌い、波動を送っています。神の神聖な光を受け取って、その他の天使の位階に流し、放射しています。熾天使の王子は、セラフィエール、メタロトンです。
熾天使は神に最も近い存在です。創造者たる神の神聖なエネルギーが安定したまま維持されるように、その保護に焦点をあてています。彼らは純粋な愛、光、火の天使として見なされています。船が岩にぶつからないように、創造者にネガティブなエネルギーが近づかないようにガイドしています。また、ポジティブなエネルギーが作られ、天使の位階すべてや、物質的な世界にも流れるように手を貸しています。創造者の周りにいて、絶えずその存在が続くように、また、私たちが存在できるように、私たちの方にエネルギーが流れるように働いています。
熾天使の姿は、6つの羽を持っています。もし、熾天使を人間が直接見た場合、あまりにも眩しく輝いているため、その人間は恐れで死んでしまいます。ですから、熾天使は、神またはミカエル大天使のような存在しか協力できません。ある人の説によれば、彼らの顔は稲光のように輝いており、また、彼らの服装は北極の雪のように眩しく光っています。常に動いていて、絶えず活動しています。ひと時も自分の任務を離れません。熾天使の言葉は“熱”を意味します。言い換えれば、彼らは神の愛と思いやりに燃えて仕事に取り組んでいます。アストラル界では、人間が熾天使に簡単にコンタクトを取ることは出来ません。人間は唯一、彼らに招待されることによってコンタクトが可能になります。それは熾天使が人間の伝えたいことをまったく聞かない、または協力しないという意味ではありません。彼らに話をかけたり、手助けを頼まれたりするのは可能ですが、彼らを一切、見られないでしょう。
* 熾天使(してんし)は、ヘブライ語で単数形は שְׂרָפ Śĕrāp_ セラフ、複数形はשְׂרָפִים Śĕrāp_îm セラフィム(セラーフィーム)となる(※ヘブライ語は右から読む言語のため、ここの記載でも該当部分だけは右読み表記となっている)。ギリシア語ではΣεράφ, Σεραφείμ/Σεραφίμ、ラテン語では Seraph, Seraphim と呼ばれており、ヘブライ語の音写がそのまま使われている。(wikipedia)
* 天使の位階について、古文書などの情報からまとめたものをご紹介します。ミルカ・パヴェルコヴァによる、宇宙から直接受け取った、現在の私たちの認識レベルに合わせた情報はわずかに異なるところがありますので、ご了承ください。
日本語訳:スピリチュアル・ルネサンス編集室