松川サリー
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<日本人>その一
.「ミルカさんが日本に降り立った日」~波動が変わる~
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2011年3月11日、今生きている日本人の全てが、こんな震災は生まれて初めてだ、と口々に言うほどの大地震、そして津波が、東日本を襲いました。
私自身、生まれも育ちも東京ですが、地震大国日本に今まで生きてきて、これほどの大きな揺れを感じたことはありませんでした。そして、テレビ画面に映し出される、津波の様子・・・これは、映画の一場面ですか?とおそらく、どなたもが思われたのではないでしょうか。
ミルカ・パヴェルコヴァ女史は、私の記憶が正しければ、その少し前から、スピリチュアル・ルネサンスのHPにて、ご自身のお考えを披露されていました。
そして、震災後、スピリチュアル・リーダーのなかでは、いち早く、日本に向けてメッセージを発信してくださいました。何となく、ほんの一瞬だったかもしれませんが、他のスピリチュアル・リーダーたちが沈黙しているような雰囲気のときでした。息を呑んでいる、という言葉が当たっているかもしれません。
そして、原子力発電所の事故と放射能の問題もあるなか、ミルカさんは、6月に来日。ワークショップ、セミナー、講演、個人セッションと、たくさんの愛と光、パワーを持ってきてくださったのです。
これは、とてもありがたいことだと私は感じました。マイナスの要素が広がっているとき、ポジティブな強い霊的パワーが日本の波動に触れて動きと方向性を与えてくれる、ということは、とても大事なことでした。何か問題が発生しているときというのは、そこに新しい発展の兆しも含まれていて、それは、動き出すきっかけを待っているからです。
震災直後、たまたま日本に来ておられたあるシャーマンが、祈りを捧げてくださっている映像が、ちらとニュース映像に取り上げられていました。珍しいと思います。このような宗教性を帯びた様子が、テレビニュースのなかで流されるということは。
報道内容の選択をするテレビ局の担当者たちも、思わず知らず、目に見えない何かに対して祈る気持ち、そして、誰か霊的能力を持っている人に祈ってほしい気持ち、そのような人智を超えたところにあるものにすがりたい気持ち、を抱いていたのかもしれません。その欲求は、世界中の人々が日本のために祈ってくれるという聖なる思いによって、現実的にも叶えられました。
こういうときこそ、このような神秘の行為をありがたいと、誰もが、つまり信仰篤い人々も、無神論者も、感じるのではないでしょうか。いえ、日本人の場合は、こういうときこそ、ではなく、こういうときばかり、かもしれません。困ったときの神頼み、という言葉があります。しかし、こういうときばかり、でもいいのです。困難に会ったときに、思わず、神様!と手を合わせるのは、魂が、神を、宇宙を、魂の真実を知っているからなのですから。
ミルカさんもよく仰るように、これほどまでにネガティブな現象を体験しなければ人は目覚めない、ということがあります。それゆえ、宇宙は、新しい学びのため、気づきのために、悲劇と見える現象を私たちに与えます。
バチを当てたのではありません。もちろん、私たちの思いの波動がそうさせている、ということもあります。様々な運命の糸が絡み合って起きていることです。
地震や津波など自然災害に慣れている日本に、これまでにない大きな衝撃を運んできた、それほどの出来事は、ではいったい、何のためだったのでしょう。
そして、それに加えて起きた原子力発電所の事故と放射性物質の拡散。人間の手に負えないものがあるのだ、ということを確認せずして、いったいこれは何だったのでしょう。
気づきなさい、目覚めなさい、という声が、多くの日本国民の心に届いたはずです。
あなたたちは、唯物的存在ではないのだよ、と。
東京電力管轄区域内では、計画停電なるものが実施され、電気のない暮らしを一日数時間過ごすことになったり、電車の間引き運行による通勤通学時間帯の交通の不具合もありました。東京とその周辺では、物資の流通が滞って、店から米や水、食品、トイレットペーパーまでがなくなり、食糧・物資不足の一端も体験しました。人々は、数日の不便な生活を、整然と、行儀良く過ごしていましたが、これがずっと続いたらどうなるのだろう、と一瞬でも思わなかった人はいないでしょう。すでに、食料・物資不足に関しては、買いだめなど、いささかのパニックも起こっていました。
日本人は器用ですし、よく工夫をする民族なので、それでも何とか上手いこと暮らしたかもしれませんが、混乱が全く起きない、ということはなかったでしょう。
私たちは、実際、多くを体験しました。そして、何を思いましたか?
色々なところで色々な人たちが、宇宙とのつながりのなかで、スピリチュアルの波動を修復したり、上昇させたりすることに力を注いでいます。
私にとっては、いち早く日本に思いを寄せてくださったミルカさんは、より多くの親しみを覚える存在です。
ミルカさんが日本に降り立った日は、日本の波動が変わった日でもあった、そのように思っています。
もちろん、別の指導者に、同様の思いを寄せておられる方もいらっしゃるでしょう。
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