松川サリー
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<スピリチュアル・ロゴス>
.~give and take~
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<スピリチュアル・ロゴス>
聞きなれたスピリチュアルな言葉を、新しい観点から解き明かし、本当の概念を復興させていきます。また、言葉を知ることで、魂の真実に近付いていきます。
それは、今まさにトランスフォーメーションを体験している私たちが、これから体験していくであろうことを話しているときでした。
「今回の震災は、日本のカルマを浄化するためでした。それに気付けば、そのご褒美で、新しい発見、古代文明の発見など、があるでしょう。give and takeのバランスです」と、ミルカさんが語りました。
give and take?
そのときの私の反応には、クエスチョンマークが付いていました。
give and takeと聞いて、どのような状態を想像するでしょうか?
日本人の場合、物質的価値観に基づいた心の態度を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?ビジネス的な、あるいは、強迫観念を伴った交換条件的な状態など。win winの関係と言えば、とてもポジティブかもしれません。
宗教的な魂の人、つまり、過去世でも、随分と精神的修行を積んできた人、聖職者だったりした人にとっては、良くない感覚がつきまとうかもしれません。お坊さんだったり、尼さんだったり巫女さんだったり、司祭や修道僧、神官などなど、時代や宗教によって呼称はさまざまでしょうが、そういった過去世の記憶がある方もおられるでしょう。あるいは、とても信仰深く、誠実に生きていた市民だったかもしれません。彼らは、清貧という状況を受け入れるし、そこに美さえ感じたりしています。
宗教的魂が思うところの、無償の愛、というイメージが、そのような慎ましい感情を帯びた感覚を甦らせるのでしょう。
ミルカさんの言葉を聞いて、え?と疑問の思いを発した私の魂は、宗教性を帯びていて、その感性と、ミルカさんの口から飛び出した言葉の感覚が違うことに、怯えていたのでしょうか。善良とか、与えきりが崇高なのだとか、求めてはいけない、特に、見返りを、などという思想に染まりながら。
いいえ、それは、決して悪い思いではありません。人は、ともすると、その逆を極端に突き進んでしまいます。つまり、卑しくも、自分に良かれと求めてばかり、の心の態度です。その思いが、多くのネガティブ感情を生むのであり、他人をも傷付けていくことになります。
宇宙の法則から見たgive and takeは、これあげるからこれちょうだい、これをもらうためにはこれをあげておかないと、といった単純で強引で身勝手な、取引的獲得の移動とは違います。
与えたものが返ってくる、与えたら与えただけ返ってくる。
それは、愛も、憎しみも。感情の種類に分け隔てはありません。
ゆえに、引き寄せの法則、と言われているのです。
あなたの思いが、今のあなたを創っている、というのはそのことです。
私たちの発信した思いは、必ず、世界や宇宙に飛んでいって、そして、漂っています。それを地上では誰か人間が受け取ります。宇宙では、エーテル界では、天使や創造者、愛と光のエネルギーが受け取ってくれます。
宇宙では、発信されてきたものをその人が欲しいものなのだと理解して、それを返してきます。
発信すれば、返ってくる。つまり、与えれば、戻ってくる。まるで反射しているように。それが、摂理なのだ、と理解できたとき、人は、素直に、自分に与えられた価値あるもの、対価を受け取ることができます。
そうすれば、人は、逆に、独り占めしようなどというさもしい考え方、思い方はしなくなるでしょう。
皆、平等に与えられるのであり、それだけ、宇宙は、豊かで愛に満ちている、ということです。ゆえに、奪い合う必要はありません。
さて、give and takeのバランス、とは何でしょう。
ミルカさんの言葉の意味するところは、今回の震災が日本のカルマを浄化するためだった、と示していることが全てでしょう。
気付くこと、です。それは、心、魂のレベルアップです。
私たちが、どのような心の状態で、どのような環境を創り出してきたのか、ということに気付きなさい、気付けば、そのあとに、新しい発見がやってきます、そのようなシンクロニシティを起こしますよ、ということです。
厳しく言えば、気付かないといけません、気付かなければ何も起こりませんよ、次のステップへ行けませんよ、という戒めも含まれているように感じます。
ひとりひとりが、それぞれの人生のなかで、たくさん気付いてまいりましょう。
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