米朝における紛争の背後には、何がある?
~チェコ・ヨーロッパで注目されている記事を紹介します~
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ジャック・A・スミス
一体、何が米国と北朝鮮との間で起こるでしょうか?
60年前の朝鮮戦争の終結以来、北朝鮮政府は繰り返し、米国関係を修復するための提案を打ち出しています。
米国とその保護国である韓国がそのような提案を常に拒否しています。したがって、この半島は50年代から極めて不安定の状態が続いています。
これらの提案では、次のとおりです:
1)アメリカは、朝鮮戦争を終わらせるために平和条約に署名することを拒否しています。
平和条約の合意がされていない為、それは戦争がいつでも復元されることを意味します。
北朝鮮は、歴史の中で最強の軍事力である米国との戦争を望んでいません。平和条約を望んでいます。
2)韓国と北朝鮮は、ソ連と共に南半分を占領していたアメリカとの合意により存在しています。
2つの超大国(ロシアと米国)は、数年後に撤退し、国の統一を実施させるべきでした。
ロシアは撤退しましたが、米国はしませんでした。ワシントンはそれを望んでいません。
彼らは、半島全体を保有したい為、中国やロシアとの国境に軍事的装置を配置するつもりです。
3)ワシントンは、戦後から、韓国に25,000から40,000人の兵士を配備しています。
彼らは半島付近での米国の艦隊、基地、核爆撃機の乗組員と一緒に残っています。
これは、二つの思い出させるもの-その一つは “北潰すことができる”、そして二つ目は、 “韓国は私のもの”です。
4)朝鮮戦争は、実に北朝鮮と米国の間の戦争だった為、
北緯38度線より北の朝鮮人、数百万人に及ぶ死者の責任は米国であるとしています。
それは、北朝鮮が紛争を解決し、契約につながる平和的解決に到達するために
ワシントンとの直接協議を求めていることは非常に論理的です。米国はそれを一貫して拒否しています。
これらの4つのポイントは、新しいものではありません。50年代で発表されたものです。
私は70年代でガーディアン(米国の)新聞のジャーナリストとして北朝鮮を3回訪問しました。
私は代表と対面でのインタビューのとき、平和条約、統一、韓国から米軍の撤退についてとの協議に何度も何度も入ってきました。
今日の状況は同じです。米国は後に下がりません。
それはなぜでしょうか?
ワシントンにとっては、”一国二制度”のような提案は全くありません。忠誠を誓う(誰に分かりますか?)一国を望んでいます。
“危険”な北朝鮮は日本、アメリカの衛星を保つためにも有用です。
それは既に印象的な武器蔵(軍事力)を強化するために、かつて平和的な日本に対して別の言い訳にもなります。
「戦争ゲーム」が終わると現在の対立が落ち着つくと私は思います。
特に今、米国の世界支配のための地政学的リスクの可能性を意識している東アジアに、
ホワイトハウスの注意が向けられているような状態では、
オバマ政権が和平合意を助長する条件を作成する予定はありません。
日本語訳:スピリチュアル・ルネサンス編集室