松川サリー
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＜スピリチュアル・ロゴス＞
.～エゴ～
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＜スピリチュアル・ロゴス＞
聞きなれたスピリチュアルな言葉を、新しい観点から解き明かし、本当の概念を復興させていきます。また、言葉を知ることで、魂の真実に近付いていきます。

人は「エゴ」を心配します。
心配しませんか？
「エゴ」という言葉から連想されるのは、どのような事柄でしょう、どのような心の状態でしょう、どのような感覚でしょう。良い気持ちですか？悪い気持ちですか？おそらく、大抵の方が、良くない印象を持ち、ネガティブを感じ、悪い部類の表現として使っていると思います。
私たちが「エゴ」というとき、「エゴイスティック」「エゴイズム」（利己的・利己主義・自分本位・自己中心主義）の略として使うので、エゴ＝エゴイズムという理解をして、良い意味で使うことがほとんどない、というのが現状です。
「エゴ」＝自我、とは何でしょう。そもそもegoは、ラテン語で「私」という意味ですね。
エゴが、エゴイズムという意味でポピュラーになったのは、いつの頃からなのでしょう。心理学が浸透してきたころなのでしょうか？
エゴイズム、エゴイスティックは、全く以って非難のレッテルです。
自分のことしか考えていない、自分が自分がとしゃしゃり出る、自分さえ良ければいい、あらゆる物事を自分に帰する、そのような人格認識は万国共通です。
嫌だな、と思いつつも、ついつい、自分もそうした態度を示してしまうこともあるのではないでしょうか？人間なので仕方がありません。
普通に生活していると、あまり気にならないかもしれません。自分が、エゴイスティックな人に傷付けられて、嫌な思いをすることなどがあって、あの人は自己中心的な人だ、と批判的に思ったりすることはあるかもしれません。が、ほとんどのとき、自分が同様のことをしても、自分を利己的な人間だと思ったりすることは少ないでしょう。むしろ、正しい、と思っています。
私ジコチュウだから、などと自ら冗談めかして言ったりする人は、それを良いと思っているか、それが、例えば、インテリや金持ちや成功者のステータスくらいに考えているかもしれません。
さて、スピリチュアルについて学ぶ、ということは、つまり、魂について学ぶ、ということですね。心について、心の様相について学んでいる、ということです。
ゆえに、スピリチュアルについて知ろうとし、感じ取ろうとする人々は、「エゴ」ということに敏感です。例えば、自分の心の状態が、オーラに反映したり、引き寄せる非物質的存在の質を変えたり、宇宙とのつながり具合に影響したり、ということを知っています。あるいは、瞑想のとき、心静かにすることや調和すること、祈りのとき、どれほど純粋であるか、などなどに思いを致すことでしょう。
そして、自分は、エゴではないか、この行為にエゴは混じっていないか、ということを考えたことのない人はおそらくいないでしょう。
考えすぎて行動ができなくなってしまうほどにピュアな人もいるほどです。そういった人に対して、自然が一番、自分の気持ちに素直に、そのときできることをしたらいい、それが無私な気持ちに一番近い、そう看破する方もおられましょう。
ミルカさんは、言いました。
『私はエゴを否定していません。良いエゴと悪いエゴがあります。エゴなしでは、人間は存在できません。健全なる自信、それがエゴです。私にもエゴがなければ、みなさんにセミナーを開くことはありませんでした。発展のためにエゴは必要なものです。エゴは、心ではなく頭のなかで生まれます。心の感覚と頭のエゴのバランスが取れたときが、望ましい状態です』
この言葉に尽きましょうか。
健全なエゴ、そこには、嫉妬も恨みも焦りも自己中心も自己卑下もありません。エゴは、人生を歩んでいる私です。創造者のもとへ戻っていく道にいる私です。
ピュアな魂たちは、何を恐れているのでしょう。
ネガティブ・エゴ、です。自己欺瞞という名のエゴです。冒頭で言いました、自分が自分がという気持ち、独り善がりな自分。自己中心的な思いです。
とはいえ、本来、自己中心で良いのです。自分のことを一番に考えて良いのです。自己犠牲を善人の美徳だとすることもまた、実は、自己欺瞞であり、独善です。
犠牲にするならそれもよいでしょう。ただし、自分でその状態を魂の底から喜び、幸福であると感じるのであれば、という条件つきです。そのような人がいましょうか。とても難しいはずです。その上、そのような心の状態は、発展と成長に欠けています。
自分の幸福が他の人の幸福であること、それが、宇宙の法則であり、エネルギーなのですから。
健全なエゴは私たちを助け、愛のパワーを助けてくれるものです。
ポジティブ・エゴ、と私は呼んでいます。
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