スイスの研究者のチームが、小さな物体を音のみを使用して、空中浮揚させ移動させる方法を開発しました。超音波を用いるその方法は、人間には周波数が高すぎて聞こえませんが、スイス連邦工科大学チューリッヒ校の科学者達は、水滴、コーヒーの粒、スタイロフォームの粒、爪楊枝や他の物体を空中に浮揚させ、基盤に沿って動かし、相互に作用させました。
科学者達が、音波を用いて並んだ複数の物体を同時に浮揚させ、動かしたのはこれが最初です。
ベース音の大きなスピーカーがある人や、ティーン・エージャーが知っているように、音波は圧力を創ります。音波が注意深く整列された表面の間で反射されると、定常波(1)として知られる現象が起こります。つまり、元の音波で出来た圧力とその音波の反射で出来た圧力が相殺します。音波の中に置かれた物体で、ノード・ポイントと呼ばれる波の振幅の最小点にあるものは、そこで静止するようです。
これまでに研究者達は、音響学的にスタイロフォームの粒や小さな昆虫、魚までも浮揚させることができました。しかし現在まで、理論的には浮揚している物体を動かすことが可能と判っていても、誰も浮揚している物体をそこで静止させる以外は出来ませんでした。
「理論的には理論と実践の間に違いはありません。」と研究チームのリーダーであるダニエル・フォレスティ氏は電話インタビューで述べました。「しかし、実践では違いがある」のですね。
翻訳: バセット
訳注:定常波 : 波長・周期(振動数または周波数)振幅・速さ(速度の絶対値)が同じで進行方向が互いに逆向きの2つの波が重なり合う事によって出来る、波形が進行せずその場に止まって振動しているように見える波動の事。定在波ともいう。。。。ウィキペディアより。
訳者より: この後東京大学で、更に進歩した研究が発表されてますので、ぜひ読んでみて下さい。この理論をうまく実践できる高等生物がいたら、古代の巨石文化も説明する事ができるかも知れませんね。
http://www.naturalcuresnotmedicine.comより
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画像の引用:http://www.naturalcuresnotmedicine.com